ハナムグリ曲解説「スーパーソニック」
先日リリースしたアルバム「ハナムグリ」の曲について解説するシリーズ。
今回は、「スーパーソニック」について。
イントロセッションを追加したライブVer.。ロックンロール!!という感じ。この曲は、ハナムグリ最初の練習で作りはじめた曲です。
最初の練習は、ギターの僕とベースのBくんが個人的に作っていた2曲のデモをやってみる、アレンジを考えてみる、という感じで集まりました。で、2時間練習なので、飽きるわけです。3人とも、すごいしゃべれるタイプではないし。アドリブセッションやってみようかー、となりました。2,3回くらい適当なセッションをやってみて、割と成立していたので、この流れで曲ができるのでは。。。となり、キーをAマイナーに決めて、曲作りセッションをやることに。
どこがサビとかは全く決めずにやっています。後からセッション音源を聞いて、「これをサビにしよう」「これをAメロにしてくりかえそう」という感じで曲を整理して、この日はここまでまとめました。
そして、次の練習のときの音源です。構成は完成しました。2番のブレイクはDr.のKちゃんのアドリブから生まれてます。この曲の肝です。ライブを重ねるごとに、食い気味なブレイクになっていきました。別に食い気味にしようと話し合ったわけじゃないんです。こんな自然な演奏の変化もバンドの醍醐味であります。
この日に、二番でスラップしてよーとBa.のB君に無茶ぶりをして、次の練習時にはこんな感じになってました。ほぼ完成形です。
そして初ライブの日、午前中の練習で、ラストのベースがクリシェになりました。もともとはBくんのミスだったんですが、それええやん!となり、採用。ようやく完成しました。
さて、この曲のルーツに関して。
まずは、レッチリです。
Red Hot Chili Peppers - Dani California
いわずと知れた、元祖ミクスチャーロックバンド。スーパーソニックは、ほぼこの曲の雰囲気をパクってます。そもそもベースのBくんはレッチリが大好きなので、かなりよせてます。しかし、レッチリ過ぎてもアレなんで、いかに遠ざけるかも考えてました。そこで、使用ギターをストラト(レッチリがよく使う)からテレキャスにかえたり、レッチリがやらなそうな間奏のコードストロークを追加したりしてます。
あとは、個人的に意識したやつ。
Oasis-Supersonic
世界一仲の悪い兄弟バンド。ビートルズ直系のUKロックで、洋楽入門に最適。
やっぱかっこいいな。再結成してよ。
スーパーソニックの歌詞は、このSupersonicの感想文みたいな感じです。
音に関しても、2番で入る不協和音とかで意識してます。
はっぴいえんど-抱きしめたい
日本語ロックのパイオニア。現在日本で鳴らされる日本語のロック・ポップスすべてはこのバンドにつながっている、くらいすごいバンド。細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂。メンバー全員が邦楽のレジェンド。
なんとなく、はっぴいえんど期の大瀧さんの歌い方、メロを参考にしております。
Queen-Play the game
Kちゃんのドラムは、スネアのタイミングでちょっとハットが開くときがある。これは、Queenのドラマー、ロジャーテイラーと同じ特徴。スネアのサスティーンをハットでつくるので、ハットがきりっと目立つ。フレディーの美声、ブライアンメイの自作ギター、ジョンディーコンのインテリベースだけがQueenサウンドではない。スネアと同時に開くハットもその重要な要素なのだ。なので、ハナムグリ自体ちょいQueen感あるかもしれん。
次の2曲は、具体的にこう!ってわけじゃないけど、たしかにもとになっている曲。
こんな、ロックンロールについて歌った曲が僕は大好き。
スーパーソニックもそんなイメージで演奏してました。
CDのレコーディングに関しては、演奏はオーバーダビングなしの一発録りです。ミスったら終わり!ですが、たぶん一発で決めた気がします。楽しかった。