Mr.Children田原健一その1「田原さんとの出会い」
みんな大好きMr.Children。僕も大好き。
僕はあえて桜井さんではなく、リードギター、田原健一氏が大好きなのだ。田原さんについてはいくらでも語れる。しかし、田原さんファンというのは世間的にも少数派である事はもちろんのこと、ミスチルファンの中でもごく少数なのだ。
田原さんと相棒の青テレ
ライブの時、花道でカズダンスをする桜井さんを観客のみんなが見つめる中、僕は一人ステージ下手側で黙々と演奏をする田原さんを見つめ続ける。まあ時には、桜井さんの笑顔、JENの変顔、ナカケーの熱いヘドバンに目を奪われる事もあるが、デフォルトは田原さんを見つめている。
花道で熱く歌う桜井さんと、黙々とギターを弾く田原さん
僕がなぜこんなにも田原さんに惹かれるのか。
もちろんプレイスタイル、彼の人柄もある。しかし、それは後々語るとして、僕と田原さんの出会いについてお話する。
あれは2012年。僕が中1のとき。音楽を始めたとき。
当時20周年でミスチルは大売り出し中であった。毎日TVでベストアルバムのCMが流れていた。当時はまだスマホが大々的に普及していなかったので音楽の流行についてもテレビの影響が強かったのだと思う。それを見ていて、僕はギターが欲しくなった。
最初は桜井さんに憧れたのでアコギが欲しかった。学校にもアコギやってる人はいたけどエレキはいなかったし。というか、エレキはB'zの松本さんみたいな硬派な見た目の人のみに許されるアイテムであり、自分なんかが弾いたら恥ずかしいという謎の感覚があり、拒絶感さえあった。
そんな中、母に「ギターをやりたい」と話すと、母が知り合いからギターを借りてきた。
それは、エレキであった。
もちろん、ギターを手に入れた事は嬉しい。しかしながら、エレキ。うーん。
やはり、ギターを始める際に目標となるギターヒーローは必須なのである。僕にとって当時ギターを弾く人間としてまとも認識していた人間は、ミスチル の桜井さんとB'zの松本さんくらい。
まとめると、初めてエレキを持った僕にとって、
•桜井さんは、アコギメインだから目標にできない。
•B'z松本さんは硬派すぎて目標にできない。
というピンチな状況であったのだ。ああ、どうすれば、、、。
その時、それまで桜井さんしか見えなかったミスチルで、田原さんを初めて意識した。田原さんはエレキを持っているが、全く硬派ではない。ひょろい。目立たない。音もギュイーン!!より、ポロン...って感じで、優しい。
そこで僕は、田原さんをギターヒーローとする事に決めた。
初めに練習したのは、名曲「名もなき詩」。
田原さんになるべく、イントロの「ジャガジャーン」を何回も練習した。
スライドギターのソロに関しては、楽器屋もない田舎だったので、お菓子のジューCの円筒状の箱を切ってスライドバーを自作し、練習した。
もちろん他の曲も練習した。習い事の少林寺と学校の勉強の合間は、ずーっとミスチルのライブ映像やCDで田原さんを研究した。うざがられながらも、様々な人に田原さんの魅力を熱く語った。
その後も様々な音楽やギタリストの出会いがあったが、僕は常に初心を忘れなかった。つまり田原さんへの憧れを忘れなかった。
時は流れ、ギターを初めて3年後、高専1年。初めてのライブ。
それは、ミスチルのコピーバンドの田原さんパートだった。卒業間近の5年生メインのバンドだったので半年ほどの短い間だったが、僕は憧れの田原さんになれたのだ。
これが、僕と田原さんの出会いのストーリー。
20歳になった今も、ミスチルが新譜を出したりライブをするたび、田原さんを追い続けている。田原さんはとにかく、僕にとって特別なギターヒーローなのであります。