ひとりごと日記

ワタナベによる音楽関係のひとりごと。適当です。

ハナムグリ曲解説「RAINBOW」

ハナムグリ」は、僕が初めて組んだ本格的なオリジナルバンドです。3ピースバンドで、Ba.のBくんは1つ後輩、Dr.のKちゃんは2つ後輩というメンバー構成。2019年夏から2020年冬にかけて活動を行い、6本のライブに出演し、1枚のアルバムを作り、僕の高専卒業をもって活動を終了しました。

この、ハナムグリ曲解説シリーズでは、アルバム「ハナムグリ」収録曲がどのようにして完成したか、デモテープや個人的にイメージした楽曲を交えつつご紹介いたします。このバンドはメンバー全員がアレンジを結構考えていたバンドなので、それぞれに違ったイメージがあったと思われます。ただしここでは、1メンバーとしての目線で語ります。バンド全員の総意ではありませんのでご了承ください。

 

第一回「RAINBOW」について。

ハナムグリの曲の中では一番明るい感じですね。周りの方にもよく口ずさんでもらった曲でした。ありがたや。

この曲は、ハナムグリ最初のライブで披露した曲です。ライブまであと2週間、持ち時間の割に曲数が少ないし盛り上がる系の曲がない...という事で、セッションでシンプルな曲を作ろう!となりました。

 

最初に決めたテーマは「明るい」「四つ打ち」「キーはC」です。ギターがほぼずっとCコードで、ベースが動いて曲を作る感じ、間奏はほぼベースソロの感じ、、、という流れで、1回目は終了。30分くらいでここまでできたので、このバンドすごいなーって思いました。Bくんのサビのベースラインは天才的。唯一ギターのコードが動くサビでルートに頼らず冒険するのすごい。

 

2回目セッションはガアネットさんにて。ここで歌詞がつく。Bくんが、ラスサビ後にもう一回Aメロをボーカルなしで持ってくることを提案。で、やっぱボーカルも入れちゃえとなる。で、Aメロにサビのベースラインを重ねる。それがすごいはまったので採用。Kちゃんとのツインボーカルもここで試す。。。という決定的瞬間が残っていることにびっくり。

で、その日に完成↓

 なんとか、ライブに間に合ったのでした。

 

この曲の個人的ルーツ等について。

 

スーパーカー「FAIRWAY」

FAIRWAY (Radio Edit)

FAIRWAY (Radio Edit)

  • provided courtesy of iTunes

 スーパーカーは、1997年デビューの4人組ロックバンド。初期は青春シューゲイザー、後期はエレクトロとかを取り入れて超洗練された近未来的な雰囲気になった。くるりナンバガと同世代のギターロックとして語られる。

男女ツインボーカルディストーションギターでの空間の埋め方、四つ打ちとか全体の雰囲気はこのイメージ。というか、この頃スーパーカーにハマっていたから仕方がないです。男女ツインボーカルって本当にメロが頭に入ってきやすいんですよね。

 

Elvis Costello & the attractions 「pump it up」


エルヴィスコステロは、1970年代にデビューしたイギリスのシンガーソングライター。アトラクションズは70年代後半〜80年代前半に一緒にやっていたバックバンド。コステロは時期によってかなり音楽性が変わる方で、僕も全部は聞けてないんですが、このアトラクションズ期の曲は大好き。初期ミスチルとかすげえ影響受けてるんですよね。RAINBOWのセッションの時、ドラムがなんとなく似てる気がしたので、メロの載せ方をコステロ気分でやってみました。

 

間奏のギターリフとかアジカン意識。ラストにコーラス付きでAメロ再登場とか特にこれ意識。

 アジカンのギターフレーズは90'sUKロックと80'sハードロックの融合な気がする。アジカンのギタリスト、喜多さんのギターフレーズは簡単な割に、確実に耳に残るポップさを持ってる。でも、あんまり語られないのが悲しいので、そのうち書きたいなあ。

 

また、僕は全く知らなかったんですが、知り合いの方が「ムーンライダーズ」というバンドの雰囲気を感じるとおっしゃってました。

 70-80'sニューウェーブバンドらしい。多分、80年代前半の細野晴臣の周りの感じ、、、?多分。ニューウェーブといっても広いもんなあ。

確かに、わからなくもない!

四つ打ちにちょいダサなメロつけたらそんな80's的な感じになるのかな。あと、ドラムのスネアの時々はいる"タンタン"もかな。これはKちゃんのアドリブによるもので、この曲のポップさをアゲてると思う。

 

とにかく、この曲は「盛り上がれる!」「覚えやすい!」「さわやか!」を目指してつくりました。そのために、とにかくダサいメロ、歌詞をクドく使う事を重要視してます。覚えてもらえてよかったです。

 

初ライブの数日後、高専の多目的室(軽音ライブをやってる部屋)にてこの曲の公開レコーディングを行なってます。CDの音源はそれです。準備片付け含め2時間の突貫工事。みんなの技量の高さのおかげでなんとか終わりました。そんなトラックを細かい要望を聞きつつミキシングしてくれた、コンデンサマイク童貞を卒業させてくれたヤマさんには感謝しかないです。スネアとバスドラの音源逆ですいませんでした。